トランスジェンダーの友に出会って🏍

彼と知り合ったのは大学時代。

 

芸術学部建築学科に入学した時だった。

 

その彼はまだ、彼女で、薬指に指輪をしていた。

 

見た目はほとんど彼だったが、彼女としてみんな接していた。

 

仲良くなり買い物に出掛けた。

 

洋服がお互いに好きで、古着屋や栄えてる街のショッピングビルに行ってウィンドーショッピングをしたり、お茶したり。

 

天王寺や難波、堀江などに良く出掛けた。

 

東京から来た私に大阪出身の彼は心強い街の案内人。

 

いつもニコニコしてて、ジェントルマンだった。

 

でも、彼はまだ彼女だったので、私は女の子として、あつかった。

 

指輪もしていたので、彼氏がいるのだから女性として扱われたいと思いこんでいた。

 

スカートなんて似合いもしないと思ったけど、女の子だからと薦めてみたり。

 

トイレと言ったら、女子トイレを指差した。

 

私はそれまで、男性が苦手だったけど、彼的な彼女のお陰で

性別を意識するから苦手って感じるんだと思うようになり

男の子に対しての苦手意識をなくすことができたのだ。

 

私はその後大学を1年間休学し、海外を放浪して戻って来たときに彼から性同一性障害を打ち明けられた。

 

ホッとした。

 

もう、無理に似合うとも思わないスカートをすすめなくて良い。

 

女子トイレに入ったときの周りの反応を気にしなくて良い。

 

そう思いホッとしたのだ。

 

そして、こう言った。

 

早く言えよ!って(笑)

 

もしかしたら、凄く勇気を振り絞って言ってくれたのかも知れない。

 

そしたら、不適切だったかもしれない。

 

男性に憧れる気持ちがある。

 

建築を志したのもカッコいいと感じたから。 

 

だから、気が合う親友となれたのかもしれない。

 

恋愛なのか、分からないけど、大好きな人間だったから

彼が結婚するって言ったときは心にぽっかり穴が空いたみたいだった。

 

これで、離れて行くんだと感じた。

 

結婚すると親友でも離れて行くもの。。

 

あ、指輪はなんだったのかって??

 

相手は彼女だったんだって。

 

彼ほどの神秘を私は知らない。

 

いつまでも、親友でいられますように。

 

写真は去年、京都で遊んだときの記念に撮ったもの。

 

彼と私と、良く彼を取り合ったライバルの友(笑)

 


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